開催終了)Social Change Agency研修プログラム2022開催概要

※終了しています

Social Change Agency研修プログラムとは

対人援助の現場で出会うクライアントの課題を広い視点で捉え、ミクロ(個人の問題)からメゾ、マクロ(地域・社会構造上の問題)を対象とした実践を展開していくためのさまざまな機会(スキル・マインド・ネットワーク)を提供するための研修プログラムです。

ソーシャルアクションについて、あるいはその基盤となる社会メカニズムや価値・倫理の理論について、アカデミアから第一線の講師を招いて開催される「一般コース」。一般コースの講義も受けつつ、より実践的なスキルも学び、研修終了後にメゾ・マクロを対象とした実践を実際に展開していくことを重視する「実践者ゼミ」。2つのコースをご用意しています。

選べる2つのコース

どちらもZoom開催のため、全国どこからでも参加可能です。以下のような違いがありますので、ご自身の志向にあったコースをお選びください。
各コースの詳細はこちらをご覧ください→ 一般コース  実践者ゼミ

一般コースと実践者ゼミの比較

 

目次
1. 一般コースの詳細
  ・一般コースの内容・スケジュール
  ・一般コースのプランと料金
  ・一般コースの参加申込はこちら
2. 実践者ゼミ詳細
  ・実践者ゼミの対象者
  ・実践者ゼミのスケジュール
  ・実践者ゼミのコンテンツ
  ・実践者ゼミの特徴
  ・実践者ゼミの料金
  ・実践者ゼミの選考
  ・実践者ゼミのエントリーシート記入はこちら
  ・実践者ゼミ参加を検討されている方へ:座談会にお越しください!
  ・実践者ゼミ説明動画もございます!
3. 講師紹介(一般コース)
4. 主催者から

一般コースの詳細

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義によれば、ソーシャルワークは「社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である」とされています。このグローバル定義に依拠したソーシャルワークを実践するための礎になるような生の知見を専門領域の講師から得ることができます。

一般コースの内容・スケジュール

各講師の紹介はこちらをご覧ください→ 講師紹介(一般コース)

一般コースのプランと料金

「当日参加のみ」と「当日参加+アーカイブ視聴」の2プランがあります。

・当日参加のみ:2,700円/回
・当日参加+アーカイブ視聴(※):3,200円/回

※アーカイブ視聴では、当日の講義の録画を講義終了後の一定期間、視聴が可能

各種割引もございます。特に「①早割」はすべての方に適用されますので、ぜひご利用ください!

①早割:2022年9月30日(金)までのお申込みで各回500円オフ
②学割:25歳以下の学生の方対象で各回1,700円オフ(各回5名限定)
③法人割:同一法人等から3名以上お申込をいただく場合、参加チケット総額より10%オフ

③をご希望の場合は「sca2022@social-change-agency.com」までお問い合わせください。また法人等の参加費振込は銀行口座振込も可能です。ご希望の際は上記メールアドレスにお問い合わせください。

 

実践者ゼミ詳細

一般コースの講義も参加しながら、より実践的なスキルも学ぶコースです。研修以外の日にも動画学習が発生し、その他にも一緒に参加する仲間との学習や、研修後に実際にメゾ・マクロのアクションを続けていくためのサポートも充実。濃密な学びの半年間を過ごします。

※今年度は受付を締め切りました 

実践者ゼミの対象者

排除や抑圧を生じさせている地域や社会構造について課題を感じており、アクションを起こしたいと考えている方のご応募をお待ちしています。
資格の有無は問いませんが、基本的には現在対人支援の仕事に就いており3年以上の経験がある方が対象です。ただし経験年数は目安であり、3年未満でも応募に問題はございません。
実践者ゼミはグループワークが多いため、積極的・主体的に参加できる方に是非参加いただきたいです。またITツール(Zoom、Googleドライブ、Slack、Miro)を使います。使用経験は問いませんが、それらのツール使用に抵抗がないことが望まれます。

実践者ゼミのスケジュール

実践者ゼミの参加可否は選考で決定される場合があります(選考についてはこちら)。参加可否については2022年10月14日(金)までに申込された方へご連絡いたします。

追加募集の参加可否は2022年10月19日(水)までに申込された方へご連絡いたします。

10:00~12:00に開催される一般コースの講義を受講することに加え、その前後の時間帯を使って終日研修を実施します。また2023年3月19日(日)には、研修終了後にどのようなメゾ・マクロのアクションを展開していくかの実践プランを発表するクロージングを予定しています。
実践者ゼミでは研修日以外にも動画学習を始め、学習コンテンツが用意されます。研修以外に平均で週に30分から1時間程度の学習が発生します。参加可否が決定した日以降、動画学習がスタートします。

<開催時間帯のイメージ>
※時間帯は多少前後する可能性があります

実践者ゼミのコンテンツ

コンテンツ概要です。詳細についてはこちらをご覧ください→ 実践者ゼミ説明動画

実践者ゼミの特徴

①参加者の実践を後押しするための様々な種類の学び
・事前学習動画/チーム学習/アクションラーニングといった様々な学びの形態を用意
②参加者の問題意識やニーズに個別化したサポート
・自己覚知や理論と実践の橋渡し、構造の批判的考察を促すリフレクションの機会を豊富に用意
・プログラム後半には、実践プランニングを個別に支援する事務局サポーターを配置
③志を共にする仲間の存在
・完全オンラインで地域の垣根を越えて、向学心のあるソーシャルワーカーと出会える
・卒業生からの実践者ストーリーを聞く学びの機会あり
・同じ期の参加者はもちろんのこと、卒業生同士のネットワーク機会も
・参加者特典としてソーシャルワーカーのオンラインプラットフォームSWallow(スワロー)(通常は月額500円)をプログラム期間中に無料で利用可能

実践者ゼミの料金

33,000円(全6日程と研修日以外のサポートなどすべて含まれています)

実践者ゼミの選考

プログラムの質の維持の観点から、各年度で定員を12名としています。12名を超えた場合、選考が発生しますので、実践者ゼミのご応募にはエントリーシートの記入が必要です。エントリーシートの記入前に、実践者ゼミ説明動画の視聴 (こちらをご覧ください) が必須となります。
エントリーシート提出の締切は2022年9月30日(金)23:59です。 参加可否については2022年10月14日(金)までに申込された方へご連絡いたします。

追加募集のエントリーシート提出の締切は2022年10月17日(月)です。参加可否については 2022年10月19日(水) までに申込された方へご連絡いたします。

実践者ゼミ説明動画もございます!

「実践者ゼミにエントリーしたい」という方は、ミスマッチを避けるため必ずご視聴ください。

講師紹介(一般コース)

10/29(土) 基調講演:社会問題を解決する「新しい知」としての公共政策学

秋吉 貴雄 氏

中央大学法学部教授
1971年1月大分県生まれ。2000年3月一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。2005年3月一橋大学博士(商学)取得。2000年4月熊本大学法学部助教授、2011年12月熊本大学大学院社会文化科学研究科教授を経て、2013年4月より中央大学法学部教授。
著書に『公共政策の変容と政策科学-日米航空輸送産業における2つの規制改革』(単著、有斐閣、2007年)。『入門公共政策学-社会問題を解決する「新しい知」』(単著、中公新書、2017年)、『公共政策学の基礎 第3版』(共著、有斐閣、2020年)など

11/26(土) Day1:社会的排除と貧困

志賀 信夫 氏

県立広島大学保健福祉学部准教授
一橋大学大学院博士後期課程修了、博士(社会学)。専門は貧困理論、社会政策。NPO法人結い理事。
主な著書に、『貧困理論入門―連帯による自由の平等』(単著、堀之内出版、2022年)、『ベーシックインカムを問いなおす―その可能性と現実』(佐々木隆治・志賀信夫共編、法律文化社、2019年)、『貧困理論の再検討―相対的貧困から社会的排除へ―』(単著、法律文化社、2016年)等がある。

12/18(日) Day2:社会正義

神島 裕子 氏

立命館大学総合心理学部教授
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・倫理学。主にケイパビリティ・アプローチに基づいて、よい生き方や正しい社会のあり方について研究している。
著書に『ポスト・ロールズの正義論——ポッゲ・セン・ヌスバウム』(ミネルヴァ書房)、『正義とは何か』(中公新書)、訳書にロールズ『正義論 改訂版』(共訳、紀伊國屋書店)、ヌスバウム『正義のフロンティア——障碍者・外国人・動物という境界を越えて』(法政大学出版局)、ハミルトン『アマルティア・センの思想——政治的リアリズムからの批判的考察』(みすず書房)ほか。

1/28(土) Day3:反抑圧的実践

市川 ヴィヴェカ 氏

社会福祉士・セラピスト
トロント大学院 カルガリー大学 浦和大学講師
日本の行政で生活保護・生活困窮世帯への福祉支援を経験後、カナダトロント大学大学院でソーシャルワーク修士を取得。若年ホームレスシェルターの家族カウンセラーとして勤務後、2020 年より同大学院社会福祉学部博士課程に所属しながら、様々なマイノリティとのサイコセラピー(心理療法)に取り組む。日本で大学講師やワークショップファシリテーターとしても活動。
研究テーマ:ミックスアイデンティティ、反抑圧的ソーシャルワーク、多文化多言語カウンセリング、国際的ソーシャルワーク教育等
共書:『脱「いい子」のソーシャルワーク-反抑圧的な実践と理論』(現代書館2021 年)
HP: https://viveka-therapy.com/

3/5(日)Day4:ソーシャルアクション

木下 大生 氏

武蔵野大学人間科学部社会福祉学科教授
博士(リハビリテーション科学)/ 社会福祉士
専門は、ソーシャルワーク、知的障のある人への支援(特に被疑者・被告人に問われた人、認知症症状がある人)。著書に、『認知症の知的障害者への支援―「獲得」から「生活の質の維持・向上」へ』ミネルヴァ書房(単著)、『ソーシャルアクション!あなたが社会を変えよう』ミネルヴァ書房(共編著)、『知りたい!ソーシャルワーカーの仕事』岩波書店(共編著)など。

主催者から

最後にNPO法人Social Change Agency 代表理事 横山北斗から、参加を検討いただいているみなさまへ、メッセージです。

本プログラムは、ソーシャルワーカー、対人援助職が出会うクライアントの課題を広い視点で捉え、ミクロ(個人の問題)からメゾ、マクロ(地域・社会構造上の問題)を対象とした実践を展開していくためのさまざまな機会(スキル・マインド・ネットワーク)を提供することを目的に2017年度より開始されました。今まで延べ650名以上が参加され、今期で6期目になります。社会的に排除、抑圧され、孤独・孤立状態に置かれている人々と出会う可能性の高いわたしたちソーシャルワーカー、対人援助職ができることを一緒に考え、行動を起こしてみませんか。ご参加をお待ちしています。