【イベントレポート】声なき声を聴く -暴力に遭ってしまう人生を考える-

11月6日、東京ウィメンズプラザで開催されたNPO法人しあわせなみだ主催の「声なき声を聴く ~暴力に遭ってしまう人生を考える~」にて代表の横山が話をさせていただきました。

NPO法人OVAの伊藤さんが開発した手法を活用し、「相談する」という行動のハードルが高い、性暴力被害に遭った方に対して支援を届けるための導線を引くという、とてもチェレンジングな事業「サイレント・ティアー」の、スタートした背景と、運用開始後の報告の場でしたが、横山も、お二人が出会うきっかけをつくった法人の代表として少しだけ話をさせていただきました。
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【サイレント・ティアーとは】
性暴力被害に遭った方が、インターネットで性暴力被害関連の用語を検索すると、支援機関の情報を掲載したページのURLが、リスティング広告として表示されます。
http://silent-tears.shiawasenamida.org/
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昨年12月にSCAで開催したアイデアソンイベントに、しあわせなみだの中野さんとOVAの伊藤さんに話題提供をしていただいたのですが、中野さんをお呼びしたのも、中野さんがSCAのメルマガを購読してくださっていて、イベント案内の掲載依頼をメールでいただいたことがきっかけでした。そのやりとりで、登壇をこちらからお願いし、お会いするに至ったという経緯があります。

誰かと誰かを繋ぐには、まずは自分たちが繋がることが必要、というのは現場での実践でもよく言われることですが、その意味を再考したお二人との出会いでもありました。

「未だ見ぬ支援を必要としている人に、どのように出会い、どのように支援を届けるか」ということは、ソーシャルワークの様々な現場で試行されていることです。

ひとつの手法として、NPO法人OVAの手法が他領域で活用できることが、半年の運用で実証されたと改めて感じるとともに、移り変わりの早い社会だからこそ、福祉現場の実践における「社会資源とはなにか?」という問いを、わたしたちは常に問うて、自身のもつ社会資源のメンテナンスを行っていく必要があると感じました。

sai
右:伊藤次郎さん(NPO法人OVA 代表)
真ん中:中野宏美さん(NPO法人しあわせなみだ 代表)