ソーシャルワーカーの就職活動において、やっておくべき3つのこと

 

saiyou

 
 

代表理事の横山です。
本稿では、ソーシャルワーカー(社会福祉士)の就職活動について自身の経験を踏まえ、「ソーシャルワーカー(社会福祉士)の就職活動において、やっておくべき3つのこと」と題し、学生さんたちにとって参考になることをお伝えできればと思っています。

 

1.情報の取得先を多く持とう!

私が就職活動をした当時まず驚いたのが、求人情報の少なさでした。一般的な就職サイトには求人は掲載されていませんし、そもそも新卒一括採用というもの自体が存在しない業界(医療機関に就職しました)でしたので、「就職できるだろうか」と不安を覚えたことを思い出します。

まずは、求人情報の母数を増やすために、情報取得先を多く持つことをおすすめします。取得先は、大きく以下の3つに分けられます。

大学の教員のネットワーク
・実習先の現任者や、学会等で知り合った現任者
・インターネットや大学の求人情報

ゼミの先生や、学科内で、ご自身の志望する領域・分野での勤務経験のある先生を探し、アポイントを取って、情報があったら教えてもらえるようお願いをしましょう。

実習先の現任者や、学会や研修で知り合った現任者の方に求人情報があったら教えてもらえるようお願いするのもいいでしょう。(日本医療社会福祉協会では、フレッシュ医療ソーシャルワーカー1日研修会という学生さん向けの研修会を年2回、東京、大阪で実施しています。こういった機会も現任者の方と知り合う機会になると思います。)

各機関が、機関のインターネット上のホームページに求人情報を掲載していることもありますので、検索し、情報を得ることも考えられます。大学にきている求人情報をチェックすることも同様です。

例えば、医療ソーシャルワーカーの職能団体である日本医療社会福祉協会のHPに、以下のトピックがあります。

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Q医療ソーシャルワーカーになるための就職活動はどうすればいいですか?
大学に求人情報が出されることはほとんどありません。また求人の時期についても、通常の「4年生の夏まで」ということはありません。求人の時期としては「前職者の退職に伴って補充する」場合は、6月や1月・2月に求人情報が出てくることになります。「増員で募集する」場合であっても、早くて11月、遅いと3月という 状況です。
 
 
Q医療ソーシャルワーカーについての求人情報を得ることは出来ますか?
求人情報は、ソーシャルワーカーの中で回ることが多いので、実習先のソーシャルワーカーなど関係者から情報を得ることができるようにすることが重要です。
当協会でも、「求人情報」を掲載していますが、ほんの一部ですので、就職したい地域のソーシャルワーカーから直接情報を得ることができるようにすることだと思います。
 
 
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ソーシャルワーク部門は、少人数職場であるところが、ほとんどなので、人となりがわからない人を採用することをリスキーに感じる機関が多いと思います。
(実習からの就職、大学経由の縁故採用が多いのは、それも理由かと思います)
 
もし、大学の先生などの繋がり等で、就職に関する話があるようでしたら、ご活用されることをおススメします。
 
 

2.事前見学へいこう!


もし、事前見学等が許される境であれば、実際に、アポイントをとって見学にいってみることをおすすめします。

この人の元であれば、しっかり学べるだろう、安心して働けるだろう等という実感値を得られるかそうでないかはやはり、ご自身で直接、そこで働いている方の話を聞くに尽きるかと思います。
 
先方が対応してくれるかどうかはわかりませんが、もし見学対応してくれたなら、
先方にご自身を印象づける機会にもなるかもしれません。

求人を出す方も、相手の人となりを知りたいと思っていますので、ソーシャルワーク部門が採用に関わっており、しっかりと相手を見極めて採用したいと考えている病院であれば、希望者からの見学の申し出等は、歓迎するのではないかと思います。

中には、ソーシャルワーク部門が採用に関わっていないところもありますが、それは=組織内のソーシャルワーク部門を位置づけを意味するのだとも言えますので、ひとつの判断材料にもなり得るでしょう。

3.就職先を選ぶ上での、自分の中の優先順位を決めよう!


勤務先の地域や、雇用体系、給与、やりがい等、仕事を選ぶ上で、優先すべき項目というのは個々異なるものですが、自分が何を優先したいと思っているのかをしっかりと考えておくことで、就職活動における軸はぶれずに済みます。

私の場合、就職先を選んだ基準は、病院の内容うんぬんよりも、上司になる人が尊敬できるか、この人のもとであれば学べると思える人か。それを最優先としました。
 
最初の職場で、どのような人のもとで働くかで、その後のキャリアは大きく変わって来るように思います。ですので、時間や境が許せば、やはり試験前に、見学をし、そこで働く方の話をきくことをおススメします。

いかがでしたでしょうか?

ソーシャルワーカーの就職活動は、夏以降に本格化します。
ですから、今の時点で、なにもしていなくても焦らなくて大丈夫です。

ソーシャルワーカーを目指すみなさんが、希望する就職先に決まることを願っています。
そして、いつか、どこかで一緒に働くことができることを楽しみにしています。