プロボノメンバー紹介(加藤春路さん:株式会社ファーストブレス)

今回はプロボノメンバーの加藤春路さんをご紹介します。
株式会社ファーストブレスで、システムエンジニアとしてご勤務される傍ら、
イベント時の特設サイト作成やITに関する各種アドバイス等を頂いている方です。
SCAには、現任の対人援助職の方以外に、ITや会計等のプロボノメンバーが参画してくださっています。
 
加藤さんの会社は、MSW向けの相談援助記録・月報システムもつくっているので、
MSWの方で記録や日報月報でお困りの方は、ぜひ今すぐファーストブレスにお電話を!!
 
(*プロボノ(Pro bono)は、各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般のことを言います)
 
……………………………………………………………………………………………………
IMG_1502

【お仕事はなんですか?どのようなことをやっていますか?】

 

IT企業で医療系のソフトウェアのシステムエンジニアをしています。システムの企画・開発・導入と、多岐に渡る業務を行っています。
仕事では、地域医療連携システムという中核病院向けの地域医療連携に関わるシステムを主に扱っています。その中にはMSWが使う医療相談システムもあり、システム導入の際はMSWの方とお話しながら業務の効率を上げたり今までできなかったことをシステムで実現できるよう、運用方法などを提案しています。その他には、病院同士を繋ぎ、診療情報・画像情報を共有する地域ネットワークサービスも提供しています。

 

【今の仕事のやりがい/大変なことを教えてください】

自分が考え、作り上げ、導入したものが、現場で役に立っていると感じた時に一番やりがいを感じます。前述した医療相談システムでは、相談記録を日々登録していくと、日報や月報が自動で作成されるのですが、そういったひとつの機能でもとても業務が楽になったと言っていただけます。その楽になった気持ち、時間の余裕が患者さんに向けられる、そこでまた間接的に患者さんの役に立っているのかなと思っています。

大変なこととしては、とにかくIT業界は変化が激しく常に業界動向、技術をウォッチ、習得していないと、たちまち置いてかれることです。
例えばiPadは発売してからまだ4年程ですが、タブレット端末がIT業界へ与えた影響は計り知れません。
また、IT業界だけでなく、医療・介護の業界もどんどん変わっていくため、そちらのウォッチも必要です。とにかく足を止めていては、とたんに置いていかれます。

 

【大切にしている価値観は何ですか?】

「本質を見極めること」を重要視し、常に意識しています。

プロジェクトを進めると色々な問題が出てきます。問題が出るようなときはだいたい時間的にも余裕が無いので、結論を急いでしまい上辺だけの対応を取ってしまいがちなのですが、上辺の対応を取ってしまうと本来の問題がどんどん大きくなり、気づいた時には対処できない問題に変化しています。いかに物事の本質を掴んで問題の根っこの部分に対応できるか、さらにそれを継続するかしないかで大きく明暗を分けてしまうと考えています。

これは、システムのプロジェクトに限った話ではないので、仕事以外のときもこの考えを大切にしています。

 

 

【理想とする職業人像を教えてください】

仕事そのものやその仕事を通して関わらせていただく相手に対して真摯であること。また、そのために自らを成長させようと努力し続ける人」が、私の理想とする職業人像です。仕事、相手に対して真摯になろうとすれば、おのずと自分の成長も望むことになるかと思います。また、その成長も一時的なものではなく、環境変化に対して成長し続ける必要性があると考えています。

 

 

【SCAに参画した理由を教えてください】

前述の通り、MSW向けのシステムも開発しているのですが本職はシステムエンジニアですので、インターネットなどで少しでも情報を得ようとして見つけたのがSCA代表横山さんのtwitterでした。色々なことにチャンレジしていく、横山さんを見てすごいなーと、感じました。
その後もSCAの理念にとても感銘を受け、SCAの活動のお手伝いができないかと思い、横山さんに連絡をしました。
仕事で得た技術、ノウハウをSCAで活かし、またSCAで得たものを仕事に活かし、相互作用で沢山の人の役に立ちたいと思っています。

 

 

【未来のソーシャルワーカーたちに向けて一言】

 

これから、超高齢・多死社会が訪れ、ますますソーシャルワーカーの担う仕事が増え、関わる職種、人数、状況等、どんどん複雑化します。ソーシャルワーカーの重要度ももっともっと高まっていき、求められるものも増えていくと思います。

現状のソーシャルワーカーを取り巻く環境は厳しいです。しかし、ひとりの力は小さいようで大きいです。

そして、ひとりひとりの力を集結させればもっともっと大きな力になります「自分の望む未来」に向けて、「今」何をすべきか考え、そしてその考えた結果に対して「実行」し、そしてそれを「積み重ねる」ことによって「未来は変わっていく」と思います。