受講生の声-社会資源開発/ソーシャルアクションに焦点を当てた研修プログラム-

SCA養成プログラム(社会資源開発/ソーシャルアクション)の受講生の感想をお届けします。参加を検討されている方、参考にしていただければ幸いです。

近藤康寛さん(2期生)-精神科病院ソーシャルワーカー-

私がSCA選抜生にチャレンジしようと思った理由は3つあります。

1つは、自分がソーシャルワーカーとして、どのくらいのレベルに達しているのかを確認する、所謂、ソーシャルワークの異種格闘技的な場を求めていたこと。 2つ目は、代表の横山さんやスタッフの方々に実際にお会いした際、有能かつ人格者だと感じて、率直にこの方々とつながるだけでも、充分な学びの収穫が見込めたこと。 3つ目は、SCAで学ぶか、大学院で学ぶかを考えた時、自分はコンサル業務を含めて年間1000ケース以上、医療福祉の現場で支援を行っており、大学院で自分以上にケースをこなしている方に出逢うよりも、SCAの方が現場実践のエキスパートと出会える確率が高いと判断したことです。

選抜生としてSCA全プログラムに参加させて頂き、同期の選抜生や運営スタッフと長い時間を共に過ごしました。その多くの時間は、自己覚知の時間だったと感じています。 プログラムの最終日は、自分の学んだ総括発表として、私はウクレレを演奏しながら福祉を表現するという、かなり逸脱したパフォーマンスを選びました。参加者やスタッフは、それを笑ったり、咎める方は一人もいませんでした。 私の狙いは、場の空気なんて読む必要なんかない。空気は壊して新しい空気感を自分が創れば良い!そんなSCAでの学びをパフォーマンスとして表現したつもりです。 ソーシャルチェンジを志す上で、最大の失敗は、何かを怖れてチャレンジしないことだと思います。反省はチャレンジしてからいくらでもできると思います。

SCA選抜生を卒業して、約2ケ月が経過し、私宛に東京都から医療福祉に関する施策の検討委員の委嘱依頼が舞い込んできました。 メゾからマクロ視点に自分自身が自然とギアチェンジした証だと思っています。自分が成長を感じるよりも、周囲の関係者が、私の成長に気づいてくださる方が、ずっと早かったようです。 これから私は、現場で1000ケースに向き合うソーシャルワーカーとして、東京都をより良くデザインするマクロのフェーズに入っていきます。 ソーシャルチェンジという言葉に、刺激、予感、温かい何かを感じる方には、ぜひ、SCA選抜生のチャレンジをお勧めします。SCA選抜生の同志として、共に切磋琢磨して行きましょう!

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佐藤杏子さん-生活保護課ケースワーカー

私がSCAに参加したきっかけは後輩に誘われたから、という大変消極的なものでした。 ただ知識や経験を得るなど自分を変えることで問題を解決しようとする私と違い、 その後輩は、社会を変えることで問題を解決しようとする視点があり、そこを新鮮に感じていたので、その後輩が選んだ研修なら何か良いことがありそうだし、まあ行ってみるか、と本当に気軽な気持ちでした。 ソーシャルアクションを起こす上で、いろんな疑問があると思います。 そもそもなんでこんな問題が起こるのか分からないのに、どこから手をつけたら良いのか。 アクションを起こすにしても、どんな方法があるか思い付かないのに、どうしたら思い付くのか。 一人ではアクションを起こせないけど、他の人を巻き込むにはどうしたら良いのか。 そして何よりも、先人たちは何を問題とし、どんな風にアクションを起こしたのか。 その全ての答えを私はSCAで学びました。 今参加を迷っている方々、行くと行かないでは視野が全く変わりますよ! ソーシャルアクションの知識を得る喜び、先人の実践を知る感動、高いモチベーションを持つ仲間からの刺激、どれをとっても世界が広がること間違いなし! ぜひ仲間になってくださいねー!

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松本杏子さん(2期生)-生活保護課ケースワーカー-

去年の今頃、わたしはSCAに参加すべきか否かとても迷っていました。仕事に忙殺されて疲れていたし、休日はできるだけ休みたいなーと思ったり、こんな気持ちで意識高い人たちに囲まれて、最後までついていけるかなぁと不安に思ったり。 でも、ソーシャルワーカーとして、日々のケースワークで理不尽な社会・制度を目の当たりにしながら、ソーシャルアクションができない自分に、とっても不全感がありました。 結局、1人ではSCAに参加する勇気がでず、同じ職場の先輩を誘い、恐る恐る2人で説明会に参加してみたことから、自分でも驚くほどわくわくした1年間の養成プログラムが始まりました。

応募する直前まで「選抜生」という言葉に正直とてもビビっていましたが、プログラムを終えて今思うことは、「選抜生に応募して本当によかった!」ということです。 なぜなら、ソーシャルアクションに必要な知識・スキルを学ぶ一般向けパート以外に、選抜生だけが体験することができたリフレクションパートがあったからこそ、わたしはSCAプログラムを通じてソーシャルワーカーとして「一皮向けた」と感じることができたからです! 選抜生同士で経験を内省し合って、学びを深めて、自分だけでは気づけなかったことがたくさんあって、エンパワメントされまくって、これからの財産となるかけがえのない時間でした。 SCAで素敵な仲間に出会えた結果、1年前の自分では考えられないほど能動的な自分に変われて、ソーシャルワーカーとしての自分に誇りを持って仕事ができるようになりました! SCA選抜生への応募をもし迷っているとしたら、とにかく説明会に参加してみてください!素敵な仲間と出会えますよー!一緒に社会を変えていきましょう!
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藤田琴子さん(2期生)-母子支援施設ソーシャルワーカー-

【福祉分野に捉われないこと】

プログラムでは、福祉分野の実践から学ぶだけでなく、「システム思考」「デザイン思考」「コミュニティオーガニゼーション」といった学びの時間をいただいた。日々の対人援助の仕事で感覚的に考えていたり、選び取っていたりすることが、いかに多かったのかを気付かされる体験だった。自分の想いをや考えを、どう整理するのか、どう深堀するのか、どう伝えるのか、そしていかに分かち合うのか。日常の出来事をただの“体験”として自分の内の中で終わらせることから脱するためのアイディアがたくさん詰め込まれていたプログラムであったと思う。

【希望を発見する思考と方法】

「氷山モデル」はこのプログラムの中で、一貫して使われていた。ある「出来事」には、長い時間軸でみると繰り返されている「パターン」があり、それを生み出し続ける「構造」が存在する。そしてその「構造」は“思い込み”や“意識的・無意識的な前提”である「メンタル・モデル」によって成り立っている。「氷山モデル」ではこの枠組みをつかって「出来事」の背景にあるものを分析し、そこから解決のためのヒントを導き出す。
プログラムはこの「氷山モデル」からはじまった。プログラム後のリフレクションの時間にも、マインドモデルを認識するための問いの発信をする練習を繰り返してきた。継続してこのモデルを応用していく中で、自分が課題としていることは、構造的な問題からくるのか、それともマインドモデルとしての問題なのかを意識的に考えるようになった。

「できない」と嘆くのでもなく、それを誰かや何かのせいにするのでもなく、「いや、ここのポイントを変えたらどうなるだろう」という想像的/創造的発想に転じていく。「変わらない」「変えられない」と思っていたことの“枠の外側”に目を向けること。そこにSocial actionにつながるエネルギーの源があるのだろう。SCAでの学びを通して、諦めるのではなく、その状況の中でも必ず道はあるという希望を発見する思考を鍛えていただいた。ここでの学びをいかし、母子生活支援施設の現場で、利用者の状況だけでなく、関係機関や制度についても積極的に問いを持って、お母さんや子どもたちにとっての最善を実現できるようにActionを起こしていきたい。

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吉木香純さん(2期生)-児童福祉司-

初めまして、SCA選抜2期生の吉木香純と申します。

SCAには元々現状の社会への問題意識から、ソーシャルアクションをやりたい!という気持ちが強かったために参加しました。
昨年度の1年間参加してみての感想は、「とにかく参加してよかった!!!」ということに尽きます。笑

SCAでは実際にソーシャルアクションをされている方のお話を聞けることはもちろん、ソーシャルアクションを行うために重要なシステム思考やデザイン思考、メッセージの伝え方など、ほかではなかなか学ぶことのできない様々なことを学ぶことができました。

また、選抜生同士でのリフレクション(振り返り)や代表の横山さんとの1on1(面談)を行うことで、自身の考えや新たな学びについて深められ、自分では意識していなかった自身の一面についても改めて発見することができました。

でも1番大きかったのは、課題意識を共有でき、たくさんの刺激を与えてくれる仲間と出会えたことです。
実際に職場でアクションを起こした仲間、職場外でネットワークをつくって動き出している仲間…。自分が劣等感を感じるほど、活動的で前向きな仲間と出会えたことで、自身の今後についても大きな刺激を受けました。

ソーシャルアクションは1人ではなく、多くの仲間を巻き込んで行なっていくことを改めて感じました。ここで出会った仲間は、お互いを高め合いながら、なにか新しいことを一緒に始められるのではないかとワクワクできるような存在です。選抜生でない方ともプログラムを通して様々な話をさせてもらえました。

これを読んでいるSCAに興味がある方も、ぜひ一緒に社会を変えるためのアクションについて学んでいきましょう!

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