NPO法人Social Change Agencyは、「社会保障制度・相談窓口へのアクセスに関するアンケート結果報告書」を公開しました。
社会保障制度は、条件に当てはまれば、だれでも使える権利です。しかし今は、制度があることを知らない、情報が難しくてわからない、どこに相談すればよいかわからない——そうした壁によって、必要な制度や相談先にたどり着けない人がいます。さらに、情報を届ける側が、そのつもりがなくても、受け取る人の尊厳を傷つけてしまうことがあります。
当法人は、実際に制度や相談窓口を利用した方々の経験と声を出発点に、情報の届け方のルール「広報倫理ガイドライン」をつくることにしました。この調査は、その出発点です。本報告書は、アンケートに寄せられた125件の自由記述を分析し、制度アクセスをさまたげている課題と、改善の方向性を整理したものです。
125人の方が、ご自身の経験を言葉にして寄せてくださいました。中には、思い出すことが簡単ではない出来事について、時間をかけて書いてくださった方も少なくありません。一つひとつの声を大切に受け止め、分析を重ねて、この報告書をまとめました。ご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
報告書の要点
制度アクセスの課題は、「情報が足りないこと」ではありません。情報を集める、窓口まで行く、事情を説明する、書類をそろえる、申請する、その後も使い続ける——この一連の作業を、困っている本人や家族にまかせきりにしていることです。報告書では、制度を使う人がたどる道すじにある「6つの壁」(認知・探索・判断・相談・申請・継続)を、回答者の声とともに整理しました。
調査の概要
- 実施主体:NPO法人Social Change Agency
- 実施方法:オンラインフォーム(Googleフォーム)による自由記述式アンケート
- 実施期間:2026年3月4日(水)〜5月1日(金)(回答が寄せられた期間)
- 有効回答数:125件(空白の回答を除く)
報告書は4種類あります。
お時間や、その日のご自身の状態に合わせて選べるよう、読みやすさの異なる4種類を作成しています。読む負担の軽いものから順にご案内します。
① 要点だけ知りたい方へ(4ページ・目安5分) 概要版・プレーンランゲージ版
② やさしい言葉で、もう少しくわしく知りたい方へ(27ページ・目安20分) 全体版・プレーンランゲージ版
③ 通常の報告書の文章に慣れている方へ(3ページ・目安5分) 概要版
④ くわしい分析やデータまで確認したい方へ(26ページ) 全体版
回答者の声の取り扱いについて
報告書で紹介している回答者の声は、掲載に「了承」とお答えくださった方のものです。
原則として年代のみを付記し、個人・地域・機関が特定される可能性のある表現は省略・一般化しています。
「載せないでほしい」とお答えくださった方の回答は、数の集計とテーマ分けにのみ使用し、文章の紹介や引用には使用していません。
いただいた声のこれから
調査でいただいた声は、報告書にまとめて終わりにするのではなく、弊法人の「広報倫理ガイドライン」(現在作成中)をはじめ、必要な人に社会保障の情報が届くしくみづくりに活かしてまいります。進捗は当サイトでお知らせします。
引用・転載について
出典を明記すれば、非営利の目的で、本報告書を引用・転載できます。営利の目的で使うとき、または内容を変えて使うときは、事前に当法人までお問い合わせください。「回答者の声」を単独で取り出して使うときも出典を明記し、声を書き変えないでください。
出典の書き方: NPO法人Social Change Agency(2026)『社会保障制度・相談窓口へのアクセスに関するアンケート結果報告書』第1版
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせ NPO法人Social Change Agency
E-mail:info@social-change-agency.com
