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【特別インタビュー】「犯罪のない、皆が笑って生きられる世界を目指して」-株式会社ヒューマンアルバ 代表取締役 金井 駿氏【PR】

20 10月 17
SCAスタッフ
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写真左:ヒューマンアルバ代表取締役 金井 駿氏



株式会社ヒューマンアルバは、「犯罪のない、皆が笑って生きられる世界を創ること」をミッションとして設立された会社です。そのための第1弾の事業として、依存症の方を支援する回復施設を立ち上げます。代表の金井さんにお話を伺いました。【PR】   

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(横山)本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずは、ヒューマンアルバを創業した理由を金井さんご自身のバックグラウンドを含め、お聞かせいただけますか。

 

(金井)はい。創業の理由は2つあります。1つめは、私自身の家庭の理由です。私には父親が3人いるのですが、私が8歳から18歳の時の2人目の父親がギャンブル依存症がきっかけで、横領行為で捕まりました

 

私が大学卒業する頃、「父親もやりたくてやった訳ではなく、いろいろなことに追いつめられてやったことなのだ」と気がついたのです。と同時に私が住んでいた田舎には薬物依存症の方への支援の仕組みが全然なかったことにも気づきました。



そういった家庭のこともあり、大学を卒業して社会人になるとき、自分の生きる意味、一生涯の仕事について考えた末、自分がやるべきだと思ったのが、ヒューマンアルバの事業でした。

 

2つめは、大学に入った18歳のときの夢は金持ちになることでしたが、経営コンサル会社やIT企業でインターンやアルバイトをしたり、学生時代はずっと働いても、やりがいや満たされたと感じることはなく、すり減り、もやもやするばかりでした。ウェブビジネス、インターネットビジネスなどには、人生をかける気持ちをあまり持てなかったということもありました。

 

大学を卒業してから今年の4月までの1年間は、知人と2人で刑務所出所後の方への就労支援をする会社を経営していましたが、もっと根深い課題を抱える方たちに出会いたいと考え、今年4月にヒューマンアルバを創業しました。

 

(横山)「根深い課題」とは具体的にはどのようなことですか?

 

(金井)一番大きく感じたのは、触法行為の背景にある依存症の存在です。薬物依存症や性依存症など、教育的支援、就労支援だけではどうにもならない問題を抱える方たちを地域で支援できる社会資源が充実していない、足りていないことに課題意識をもっています。

 

(横山)依存症を抱える方に対して地域で支えていく社会資源が少ないという課題意識からヒューマンアルバの立ち上げに至ったということですね。今後、具体的に行う事業内容を詳しくお教えくださいますか。

 

(金井)依存症を抱えていらっしゃる方、特に触法行為をしてしまった方たちを対象に4つのサービスで支えていきます。

 

1つめは治療です。アメリカで生まれたリカバリー・ダイナミクス(※1)という依存症回復施設で用いるカリキュラムを用います。ミーティング形式で、このプログラムを軸とした施設を運営します。

 

2つめは住居です。ミーティングハウスからなるべく近いところにマンションを借り、住まいの提供をします。

 

3つめは教育。依存症からの回復をあえてマイナスからゼロと表現すると、ゼロのところから一歩プラスにしていくようなイメージで、対人コミュニケーションスキルや、SSTや、職能的なパソコンの訓練ですとか、しっかりちゃんと身につけてもらうまでやります。加えて、必要な人に関しては、漢字の読み書きや、四則演算からサポートします。

 

最後、4つめは就労支援です。就労支援している機関は一杯あるんですけど、ハローワークに同行するだけでは仕事が決まらない方は多いです。

 

仕事が決まらない要因はさまざまあると思うのですが、まず本人が希望している仕事の受け皿があまりない。私みたいに華奢でひょろひょろしているのに、土木関係の仕事ばかり紹介されるは嫌だろうなあと。

 

また、採用する側としては、面談の際に、本人が過去の失敗を踏まえてどう生きたいか、内省の深堀りができているのかというところをみますので、そういったことができていない段階で就労しようとしてもなかなか難しい現状があります。



私は人事の仕事をやっていたこともあるので、仕事との単なるマッチングにかかわらず、マッチングに至るまでの内省などのトレーニングも含めた就労支援ができたらと思っています。

 

 

(横山)具体的にはどういう経路でこのサービスを使っていただく方にアクセスしていく、リーチしていこうと思っていらっしゃいますか。

 

(金井)経路は4つありまして、1つが保護観察所です。保護観察所が認定する自立準備ホーム(※2)の認定を取得したいと考えています。

 

2つ目は、精神科病院や各地域のセルフヘルプグループ。

3つ目は、各市区町村にある福祉事務所です。

 

4つ目は直接相談です。インターネットを活用して、依存症に関する正しい知識などを発信していき、必要としている人に情報を届け、ご本人の様子を「おかしいな」と思われたご家族などから連絡をいただけたらと思っています。

 

私も当時、家族が依存症になったらどこに連絡、相談をすればよいのか分かりませんでした。そもそも多くの場合、本人の近くにいる人が依存症だと気づくのは遅れます。家族が1000万円の借金をしてやっと疑いだすなど、そういった時点では遅いなと思います。インターネットなど活用できるものをすべて活用し、必要な人に情報を届けたいと思っています。

 

(横山)インターネットを活用した情報発信や、関係者を通じて、サービスを必要としている方に出会う導線をつくっていくということなのですね。このたびサービスの開始に向けて採用活動を行っているとのことですが、どのような仲間を求めているかお教えいただけますか。

 

(金井)一緒に働く方に求めるものはシンプルです。なにごとも外的要因のせいにしないということです。現在は事業の立ち上げ期で、新しいものを創り上げていこうとしていますので、「そんなことやっているの聞いたことがない」とか「そんなものは無理だよ」と否定から入るのではなく「きっといけるはずだ」という気持ちでやっていける方。

 

もちろん、依存症の方への支援の専門性もあるとよいですが、一緒に事業をつくっていくという力や気持ちがある方。そして、1施設15名定員の施設を10年、20年継続していくことも尊いことですが、それだけでは社会課題の解決にはなりませんので、社会に存在する依存症の方全体を支援するものをつくらなければ意味がないという価値観に共感いただける方。そういった方と一緒に働けたらと思っています。

 

(横山)きちんと事業を広げていく。しっかりとした支援のモデルをつくって、それをいろんなところに広げていこうというところまで考えてくれる方ということですね。

 

(金井)詳しい要件は応募要件を見ていただけると良いのですが、人物像的なことで言うと、「本質思考」で「なぜなぜ」をしっかり考えられる人は社風に合うだろうと思います。

 

例えば、支援する中で、相手がなかなか変わっていかないことのほうが多いと思うのですが、それに関して、「あいつは何を言ってもだめだ」という態度ではなく、「この人は今どういう状況にあるのか?施設として今どういうことをこの人に対してでやるべきなのか」ということ、本質は何かということをしっかり議論できる人ですね。

 

(横山)現状に対して視野を広くもって、何が問題なのかを突き詰めて考えていける人ということですね。一緒に働く側としては、金井さんの人となりは気になると思いますが。事業への思いやポリシー、生きていく上での信条などがあればお聞かせください。

 

(金井)「与えられた使命を全うする」という価値観を強く持っています。私のように親が逮捕される人もいれば、そのようなことはなく円満な家庭の方もいる。いろんな状況の人がいること、それに意味があるんだろうなと思っています。その意味を見出し、自分の使命を見つけ、その使命を死ぬまでに絶対やりとげる、ゴールを達成する、そういう価値観がとても強いです。

 

もちろん人は全員そうではないと思うので、押し付けはしません。

過去、無意識に一緒に働く仲間の方をそういうフィルターで見てしまっていたことがありましたので、まずは自分が幸せになる、家族が大事な人もいれば恋人が大事な人もいるので、まずは自分が幸せになって、その上で仲間やサービスを提供する相手に喜んでもらうということも、この1年で大事にしたいと思うようになりました。

 

加えて、対価をいただいてサービスをする側ですので、プロ意識を大切にしています。それはスタッフに対しても変わらず、1週間以内にこれをやるとか、今日中にやると言ったことは、しっかりやっていただきたいという価値観があります。当たり前のことのようですが、これを全員ができているチームというのが最低ラインだと思っています。

 

(横山)今お話いただいた価値観を大切にし体現していくうえで、自分に課しているものはありますか。

 

(金井)ライフプランマネージメントを行い、毎日進捗をチェックしています。死ぬまでに成し遂げなければならいことを細かく分類していき、日々やるべきことまで落としこんでいます。

 

(横山)長期のビジョンが絵空ごとにならないように、ビジョンに向かって日々為すべきことを定めているということですね。

 

(金井)はい。私はソフトバンクの孫正義さんがすごく好きでして、彼は「起業するときには60年計画が必要で、大きな事業をなすためには常にはるか未来を見てないと最短経路で事業を進めていくことができない」ということを言っています。私も、本当にその通りなのだろうなと思っています。

 

 

(横山)話は変わりますが、支援という言葉の定義や込める思いは、人それぞれ違うと思っているのですが、金井さんの考える人を支援することの定義、そこに込める思いをお話いただけますか。

 

(金井)大学も経営学部で、福祉業界にまだ半年くらいの人間ですから、偉そうなことは言えませんが、支援とは「選択肢の提示」だと思っています。



いわゆる何でもしてあげる支援は、ちょっと違うと思っていて、たとえば、馬を水辺に連れて行っても、飲むか飲まないかは馬次第です、常に水が飲みたいと思ったら飲める準備をしておけば、あとは本人の問題だと思っているので、そこにやれよやれよって土足で踏み込むのは、とてもおこがましいことだと思っています。

その人の大切にしているなにかに対して土足で踏み込まないという考え方ですね。

 

目の前にいる人が今何を求めているんだろうというところをしっかり考える。例えば薬物依存症の人で、親が「薬物を止めなければ家に入れねえ」と言うから仕方なく来てやってるんだという人がいたとします。その人は今は薬物を辞める気がなくて、薬物がやりたくてしょうがないという時に、「そんな汚い注射器を使わないで、使うんだったらこのきれいな方を使いなよ」と言う。

 

その人との関係性がぶつっと切れることが最悪です。つながっておいて、その人が感染症になるとか、自分から私たちの手を握りたくなるときを待つ、ハームリダクション的なスタンスでいたいです。

 

自身が依存症から回復した方や支援者の方の中にはこういったことを許せない気持ちがあるのはわかるのですけど、施設に入っていればいいんだよという人もいるなかで、このようなスタンスに共感してくれる方と一緒に働けたらと思っています。

 

(横山)いつからそのような考えを得るようになったのですか。

 

(金井)今年の5月に沖縄の依存症回復施設でボランティアをしていたのですが、そのときに、色々な人に出会い、自然とふと、ああこうだなと思いました。自分がギャンブル依存症だったらどうしてほしいかについて考えたり、私自身タバコに依存しているので、控えてみたりですとか。

(横山)金井さんご自身のバックグラウンド含め、長い時間をかけて複合的な理由ずっと考え続けてこられたことかもしれないですね。サービスには魂が乗り移るではありませんが、どういった思想で支援者がいるかということは、現場で出会う人に伝わっていくものであろうと思っています。

 

最後に、一緒に働く人へのメッセージをいただければと思います。

 

(金井)ヒューマンアルバがつくりたい施設は、利用者が快適に過ごすことができることを究極的に突き詰めたいと思っています。ミーティングのときも、寝っころがるとか、机に脚をのっけてるとかだけでもいいと思うんですよね。本人は今はまだそうしたいと思っているんだなと思うので。勉強だけでなく運動もしたいですし、施設もきれいにしたいです。快適な場づくりのサポートをしたいと思っています。

 

事業の先にあるのは、「犯罪のない、皆が笑って生きられる世界の実現」です。ゼロからの立ち上げなので、しんどいことも多いと思いますが、その倍以上の楽しさが絶対あるので、ぜひ楽しんでやりましょう!

ビジョンの実現に向けて、ゼロから一緒に事業をつくっていきたいという人の応募をお待ちしています!!

 

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【編集部注釈挿入】

※1.リカバリー・ダイナミクス:AA(アルコール依存症者の自助グループ)の基本テキスト『アルコホーリクス・アノニマス』(ビッグブック)に説かれている回復のプログラム「12のステップ」(後掲)を深く理解し効果的に実行するための方法. 参照:特定非営利活動法人RDP ホームページ

※2.自立準備ホーム:日本の法務省の「緊急的住居確保・自立支援対策」にもとづいて、人々に一時的に住居を提供し、自立を促す施設のこと 参照:法務省ホームページ

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【ヒューマンアルバ代表取締役 金井 駿氏プロフィール】

1993年生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。大学1年時に経営コンサルティング会社にて勤務。その後、IT系ベンチャー企業に入社。営業、マーケティング、新規事業立ち上げに携わった後、同社の新卒採用を統括。大学卒業後、刑余者の就労支援会社に入社、専務取締役就任。2017年3月に辞任後、株式会社ヒューマンアルバ設立、代表取締役就任。