9/5開催『セルフケアの技法としてのマインドフルネス研修』イベントレポート

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9/5(土)にマインドフルネス研修を開催しました。

実際にマインドフルネスの瞑想を行い、呼吸を意識したり、「今、ここにある自分」を意識しながら、水を飲むなどの動作を丁寧に行ったり、などの実際の体験に加え、マインドフルネスとは?という座学、講師の島田さん、春日さんお2人による「臨床でのマインドフルネスの活用について」、最後に、参加者同士で分かち合いを行いました。



事前の打ち合わせで、講師の島田さんと春日さんの話を聴いたとき、私は、援助者が、自身の枠組みを構築し、その枠組みの中で、目の前にいるクライアントを捉えることは、その根底には「自分のわからないもの、知らないもの、得体のしれないものに対する恐怖」があり、その恐怖の正体は援助者によって違えども、その恐怖を自覚せずに、知識や技術で援助者として武装していくことは、武装したものの重さと、自覚できない恐怖により、磨耗していく、擦り切れていくことにもなりかねないのだ、と、感じ、考えました。



島田さんがおっしゃっていた、身体性を意識すること、自分が心から楽しいと思うことをやってみること、「自分に戻る」ためにまずできることで、日々の生活の中すべてのことが、マインドフルでいるための”練習”になる、と言う言葉が印象的でした。


子どもの頃、大好きだったことはなんだったか思い出してみること、これらが、自分のソース(源)を知る助けになり、自分の余白、スペースをつくることになるという話から、日々、自分のスペースなるものを使い切り、スペースがないことにも気付かず、擦り切れていく。だからこそ、自分のスペースに気づき、スペースをまた生むことを、日々の生活や仕事の循環の中にもつことができれば、燃え尽きていくことを防げるのかもしれない、と思いました。


また、研修の参加者の方がおっしゃっていた「現場で口にすることや行動のすべてが、評価の対象としてみられることのプレッシャーがある」ということに代表されるように、対人援助職は、現場に出てから、知識や技術を鎧のように着込み、武装をし続ける日々を過ごし、専門職として「わからない」というこたえることは許されず、だからこそ、立ち止まって自分を見つめる時間を、武装の時間につぎ込んで、真面目で熱心な人ほど、擦り切れ、燃え尽きてしまうのだろうと、そのように思いました。




武装し続けた先に何があるのか。

私はどこかの時点で「武装解除」をすることが、「自分に戻る」ために必要なように感じています。
専門職という鎧を脱ぎ捨てた自分は、どんな自分なのか。

その問いにゆっくり向き合うためには、「いま、ここ」に戻る事。



呼吸を、動作を丁寧に、日々のいろいろなことを味わうように過ごすこと。

言うは易く行うは難し、ですが、少しずつ日々の中で意識をし、続けていきたいと思った1日でした。



今後も、お二人の力をお借りし、対人援助職の方々が安心して、批判されず、「自分に戻る」ことのできる場をつくっていけたらと思っています。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。


横山

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講師の島田さんのワークショップ等はこちらから

http://www.yutoriya.net/



講師の春日さんが運営に関わっておられる保健農園ホテル「フフ山梨」はこちらから

http://fufuyamanashi.jp/
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